授業内容は以下のような活動に大別されます。
日常生活の訓練

自分の事は自分でする、人の世話をする、身の回りの世話をするという作業。これらの作業によって、独立心、集中力、規律、協調性などが養われます。
感覚器官の訓練

身の回りの物理的世界の印象(たとえば、大きさ、色、形、音、匂い、味といったもの)を観察、比較、分類することによって5感の発達を養います。
数字の訓練


数を数える、照合する、数字、順番、物の価値を認識する等、数の概念を育てます。
言葉の習慣


話し言葉と書き言葉でコミュニケーションができるようにする作業。Phonicsをモンテッソーリの教育方で行います。
文化の訓練


地理、理科、美術、音楽に関する作業と、地球上の他の土地や人々、動植物に目を向けられる作業。これらの作業によって、あらゆる生き物、文化、芸術を大切にする心が養われます。
運動の重視
モンテッソーリは、運動は身体のみならず、精神の発達とりわけ知性と技能及び全人格の発達に必要といっている。
知能発達と精神発達は運動によって助長される。
運動がなくては精神の進歩も、精神の健康もない。
学校での体操(集団と個人)は両方とも筋肉の訓練を目指している。これは受動的な規律の訓練。
モンテッソーリが重視しているのは日常生活、自然の中での活動である。
日常生活、自然の中での活動は、単なる体操以上に、身体の運動と精神の教育になる。
またそれだけではなく「日常生活の練習」でもありこれを通じて民族の一人あるいは国家の一員となるのである。
日常生活の訓練
- 自己の確立
自分自身の身つくろい、食事、排I位、手洗い、歯磨き、靴磨き、ゴマすりetc. - 手足、全身の運動
歩く、投げる、押す、分ける、通す、縫う、切る、貼る、あけ移し. etc. - 環境への配慮
床掃き、テーブル拭き、食事の準備、草むしり、落ち葉掃き、etc. - 対人的活動(礼儀作法)
挨拶、人の前を通りすぎるときの挨拶、謝る、礼、約束を守る、自分の物と人の物との区別。 - 集団訓練と運動のコントロール
線上歩き、静粛訓練、集合、整列。